インディーズ・デビューもしていないにも関わらず、1stマキシ・シングル『リコール』を2007年4月27日に発売し、一ヶ月足らずで300枚売り捌いてしまう要注目バンドが存在する。その名もJeepta(ジプタ)。
彼等のライヴを初めて観る機会があったのは、偶然、他のバンドが出演していたイベントがきっかけだった。たまたま観たと言っても過言では無い。が、その日一番惹きこまれたバンドはJeeptaだった。それが私と彼等の出会いのきっかけだった。
偶然とは必然なのか・・・それ以降も幾度か彼等のライヴを観る機会に恵まれた。が、観る度に確実に成長しているのが伝わってくるバンドで、確実に引き込まれて行ったのは間違いなかった。
Jeepta自身を一言で表すとメンバー自身は“憂い(愁い)”と言っていたが、まさしくその通りなのだが、哀しい、切ない、そんなイメージだけではなく、心に響く歌声に紅一点ドラマーの迫力、佇まいだけでも存在感を感じさせるギター音、そしてJeeptaの土台と言っても過言ではないベース・・・それぞれの持ち味が合体し、いい意味での“憂い(愁い)”を響かせているバンドがJeeptaなのである。
今回Jeeptaの『リコール』発売を記念し、何処よりもいち早く取材を慣行!!
ファンのみならず、音楽を愛する人々は要必見!!
■Jeepta独占インタビュー
(2007年6月2日インタビュー)
―― 自己紹介からお願いします。
佐藤(Ba.)「ベース弾いてます、佐藤拓之(サトウヒロユキ)です。」
石井(Vo./Gt.)「ヴォーカルです、石井卓(イシイタク)です。」
青木(Dr.)「ドラム、青木奈菜子(アオキナナコ)です。」
choro(Gt.)「ギターのchoro(チョロ)です。」
―― 今回は、関西や東京と一ヶ月間ツアーをして来たわけですが、反応は如何でしたか?
佐藤(Ba.)「自分達が思っていたよりも反応は良かったなって思ったよね?」
石井(Vo./Gt.)「そうだね、うん。」
―― どのライヴハウスが一番印象に残ってますか?
佐藤(Ba.)「京都かな?」
青木(Dr.)「どの場所も知らない土地で楽しかったなってのが私はありました。」
―― なるほど。石井くんは一ヶ月のツアーで痩せてしまったようで・・・。
石井(Vo./Gt.)「ちょっとです、ちょっとだけ・・・(笑)」
―― 佐藤くんはどのライヴハウスが印象的でした?
佐藤(Ba.)「神戸のART HOUSEは自分達が大好きなバンドでもあるアルカラが一緒だったっていうのもあったので印象的でしたね。自分達のライヴの調子の部分で気持ち良かったなーって思ったのは、京都のMOJOとか、滋賀B-FLAT、熊谷HEAVEN’S ROCKあたりですね。」
―― 一ヶ月で何箇所位まわったんですか?
佐藤(Ba.)「全部で12〜13箇所だよね?」
choro(Gt.)「うん。」
石井(Vo./Gt.)「意外と余裕だったなと言うか、楽しく出来ました。」
―― 今回発売となる1stマキシ『リコール』はライヴハウスでしか発売しないんですか?
佐藤(Ba.)「現時点ではそうなんですが、この後、ハイラインレコーズ、ディスクユニオン、熊谷モルタルレコードなどで展開をして行こうかなと思ってます。」
―― これはインディーズ・デビュー作品ではなく、自主制作盤ですが、レーベル名が二つ既にクレジットされてますよね?
石井(Vo./Gt.)「完全自主制作でJeepta主体なんですが、稲毛K’s dreamと、今年の冬にはART-BOXからデビューの予定がありまして、その流れで自主制作ではありますが、二つの名前をクレジットさせて頂きました。」
佐藤(Ba.)「レーベル名あった方がいいかなーと思って、かっこいいかなーと思って(笑)・・・と言うよりも、やはりお世話になっているのもありますし、感謝の意も込めてクレジットさせて頂きました。」
―― ドラムの青木さんは小柄なのに、パワフルなドラムを叩きますよね。メンバーの中で紅一点でもありますし、一ヶ月ツアーをまわるってのは体力的に疲れませんでしたか?
青木(Dr.)「疲れませんでした!とっても楽しいなーって思いました!」
―― 寝泊まりは車で?
青木(Dr.)「関西は京都の宿に泊まりました。名古屋ではメンバーの友達宅に泊まらせて貰ったり、ほんと、楽しかったです!」
―― 車でずっと移動してたわけですよね?運転も交代で?
choro(Gt.)「僕も運転しました、珍しく(笑)」
佐藤(Ba.)「関西は特にchoro運転したよね?行きは俺が運転、帰りはchoroが運転みたいな感じだったもんね。」
choro(Gt.)「そうだね、珍しく運転しました(笑)」
―― 毎日寝る余裕とかもなく・・・?
佐藤(Ba.)「意外と寝ましたね(笑)それがライヴを楽しく出来た秘訣でもありますね!」
―― さて、
4月27日に発売となった『リコール』ですが、これはどんな仕上がりですか?
石井(Vo./Gt.)「そうですね、三曲収録ですが、全体的に攻めな感じに仕上げました。」
―― 各々思いいれが深い曲はどれですか?
青木(Dr.)「「旅路」です。一杯練習したし(笑)演奏してる時楽しいし、あははは(笑)」
一同笑
石井(Vo./Gt.)「演奏してる時つまんない曲あるのかよ・・・(笑)」
青木(Dr.)「無い!(笑)でも、その中で特にと言えば、「旅路」ですね!」
石井(Vo./Gt.)「僕は作詞をしているのでそれぞれ思い入れはありますけれど、僕はいつも自分の思いを歌詞にしているんですが、「リコール」に関しては人の想いを受けて書いた詞なので、このマキシの中でも思い入れがありますね。「旅路」の歌詞はノリもあって、余り考えずに言葉が出てきた歌詞です。」
佐藤(Ba.)「僕も曲それぞれの思い入れもあるんですけれど、僕自身はこのCDのジャケットや歌詞カードの部分に結構苦労があって・・・僕が・・・(笑)このCDの作成を通して楽器とは違った面を使いこなせる部分が増えたってのもありますし、そう言った部分も自分の中で意外と大きいです(笑)」
一同笑
石井(Vo./Gt.)「曲じゃねーのかよ(笑)」
一同笑
佐藤(Ba.)「曲の部分だとやっぱり「リコール」ですね。テンポ落ちる部分があって、“ねぇ ありがとう”って歌詞の部分で自分の中で凄く思い入れを持って演奏してしまうので、ライヴで“ねぇ ありがとう”の部分では僕を見て下さい(笑)」
一同笑
佐藤(Ba.)「でも本当にジャケットの面でもフォトグラファーのTOBIさんの写真を使わさせて頂いたってのもありますし、「リコール」って曲にとてもピッタリなイメージだったて言う部分もありますし、盤面にもこだわりまして、11010って言う番号も意味があって・・・」
―― それはどう言う意味が?
佐藤(Ba.)「例えば794だったら泣くよみたいな感じで、11010だったらどうなるかなってのもあり、いい音って言う意味がこもってます。なので、楽曲自体もそうなんですが、ジャケット、デザイン、盤面にもこだわった作品なんです。」
―― choroくんはどの曲に思い入れがありますか?
choro(Gt.)「なんだろうなぁ・・・そうですね、僕の中では「リコール」がレコーディングの時に苦労した曲でもあり、普段は僕はリードなんですが、バッキングでも参加する部分があり、ライヴでは普段やらない演奏をしていたりもするので、そうですね、「リコール」ですね。」
―― Jeepta全員がレコーディングで楽しかった、苦労したって曲はなんですか?
石井(Vo./Gt.)「苦労したのは「リコール」で、この三曲の中で一番最後に作った曲で、レコーディングの時間の制限もある中で詰め込んだ部分もあり、アレンジで色々もめたりもしましたし、そう言う意味では苦労っちゃ苦労ですね。逆に、そう言う部分も含めて全曲楽しかったってのはありますね。」
佐藤(Ba.)「今回エンジニアして頂いた児玉龍典さんが、レコーディング始まる前に“約束して下さい、楽しく録りましょう!”って言ってくれまして、そう言う事を一番最初に言って下さった方で、“眉間にシワ寄せて大変な顔してもいいCDは絶対に出来ないですから”って言って下さったので、本当に楽しくレコーディング出来ました。」
―― 今日は一ヶ月間のツアー・ファイナルでしたが、凄い盛り上がりでしたね。演奏してる側としてはその盛り上がりを観て如何でしたか?
石井(Vo./Gt.)「有難うございます。ほんとにそう思います。」
メンバー一同「有難うございます!」
―― 緊張はしませんか?
佐藤(Ba.)「緊張は今日はしませんでしたね。」
青木(Dr.)「幕が開いた瞬間、自分達が作った緑色のTシャツを皆さんが着ててくれて、みんな緑で凄く嬉しかった!私は緑が好きだから。。。」
石井(Vo./Gt.)「そういうこと?(笑)」
佐藤(Ba.)「それ面白いな・・・(笑)」
青木(Dr.)「違うよ、みんな凄いノッてくれて嬉しかったです!」
―― 次のライヴの予定は?
佐藤(Ba.)「6月29日に、audioleaf presents 「Sunshine Hit Me vol.1」に出演が決まりまして、渋谷aubeでやらせて頂きます。あと、11月10日(土)稲毛K'S DREAM-Jeepta presents "香り立つ声 vol.4"-も開催決定してます。」
―― 『リコール』のジャケットもとてもインパクトがあるのですが、これに決めようとしたのはどう言った部分でですか?
石井(Vo./Gt.)「TOBIさんの写真を沢山見せて頂いた中で、曲のイメージだと人間が一人居る・・・って言うのが強くて、佇んでいると言うか、そういう雰囲気がある写真が良くて、特に「リコール」と合致していた部分が大きくてこの写真をジャケットに使わせて頂く事になりました。」
―― 皆さん決定するのにバラバラな意見が出たりしませんでしたか?
佐藤(Ba.)「色々見せて頂いて、メンバー全員であの写真がイイよね!となりまして、迷ったりバラバラだったってのは殆ど無かったですね。」
―― この『リコール』は500枚限定発売って事ですが、これは既にもう売り切れてしまうとの噂も聞きましたが・・・?
石井(Vo./Gt.)「無くなっちゃうね。」
青木(Dr.)「うん、無くなりますね。」
choro(Gt.)「もう既にね。。。」
佐藤(Ba.)「実は500枚限定で、11月か12月にインディーズ・デビューが決定したもので、それまでの間に売ろうと思っていたので、500枚限定にしたんですが、実は既に300枚以上売れてまして・・・」
―― 4月27日発売で、今日は6月2日ですが、一ヶ月ちょっとで300枚!?!ライヴをした時にライヴハウスの物販での販売のみでですか?
佐藤(Ba.)「そうです。想像よりも早く売れてしまっているので、更に増やして販売する予定もないので、ライヴに来て頂かないと手に入る確立はどんどん低くなりますので、是非ライヴに来たら手に入れて欲しいなって思います。500枚限定なので。」
石井(Vo./Gt.)「そうですね、一ヶ月足らずで300枚位ではありますけれど、本当に有り難いですね。」
―― では、最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
choro(Gt.)「特に僕の場合は、ライヴでしか見る事が出来ない部分も沢山あると思うので、是非ライヴに遊びに来て下さい。」
佐藤(Ba.)「自分の孫に誇れる作品を作って行きたいと思います。」
石井(Vo./Gt.)「それ、受け売りじゃん(笑)」
佐藤(Ba.)「児玉さんのね(笑)でも、本当にいい言葉だなーと思って自分の中でもそう思ったので、そう言う作品を作り続けて行きたいと思いますので、是非聴いて下さい。」
青木(Dr.)「ライヴではもっとパキパキしてるんで観て下さい!皆さん感謝してます、有難うございます。」
石井(Vo./Gt.)「やっぱりライヴを観て欲しいなって思いますので、CDを聴いて、そしてライヴに来て下さい。」
佐藤(Ba.)「お客さん皆さんの力を貰って成長しているなと日々実感しているので、ライヴハウスで会いましょう!八月には北海道から東北に下ってくるツアーも一週間やりますので、Jeeptaをまだ知らない方もそこでお会いしましょう!」
―― 有難うございました。
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(取材・文:磯山みゆき)
(Photographer TOBI)
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